「なぜウチの部屋だけ決まらないんだろう…」そのお悩み、水回りが原因かもしれません
賃貸オーナーとして、こんな経験はありませんか?
内見には来てくれるのに、なぜか申込に至らない。仲介会社に相談しても「相場に合っています」と言われるだけで、具体的な打ち手が見えない。フリーレントをつけてみたけど、それでも反応がいまいち……。
実は、入居希望者があなたの物件を「やめておこう」と思った瞬間のほとんどは、浴室や洗面台を見たときです。
私自身、不動産会社に転職して最初の数年間、何十件もの内見に同行しました。その経験から断言できます。お客様が「ここにしよう」と決める瞬間も、「やっぱりやめます」と引いてしまう瞬間も、水回りの印象が大きく左右しているのです。
職人として15年、水回りの施工現場を知り、その後18年間不動産会社で賃貸管理に携わってきた私が、今日は「水回りリフォームによる空室解消」の本質をお伝えします。
問題の本質:入居者が見ているのは「家賃」より「清潔感」
多くのオーナーさんが最初に考える空室対策は、家賃を下げることです。確かに効果はあります。ただ、家賃を下げるということは、収益が永続的に減ることを意味します。
一方で、水回りのリフォームは一度投資すれば、その効果が長期にわたって続きます。
家賃を月1万円下げるということは、10年間で120万円の損失です。同じ120万円でユニットバスをリフォームしたら、どちらが賢い選択でしょうか。
入居希望者、特に20代〜30代の若い世代にとって、水回りの清潔感は「この部屋で生活できるかどうか」を判断する最重要ポイントのひとつです。SNSで「内見レポート」を発信するユーザーを見ていても、お風呂や洗面台への言及は非常に多い。
古びた浴室、黄ばんだ洗面台、カビの跡が残ったコーキング——これらが醸し出す「古さ」と「不潔感」は、家賃の安さでは補えないのです。
原因その1:設備の「見た目の老化」が思ったより早い
ユニットバスや洗面化粧台の耐用年数は一般的に15〜20年とされています。ただし、「使えなくなる」年数と「見た目が古く感じられる」年数は別物です。
私自身、職人時代に施工した物件を10年後に見たとき、機能的には問題ないのに、シーリング材が黄変し、エプロン(浴槽の外側パネル)に細かい傷が入り、全体的に「くたびれた印象」になっていることに気づきました。
設備は「壊れたら交換」ではなく、「古く見えたら交換」が賃貸経営の正解です。
特に築10年を超えた物件では、ユニットバスの印象が一気に「昭和・平成感」になりやすい。現在の新築物件と比較されると、その差は歴然です。内見に来た方が「きれいですね」と言ってくれるかどうか——そのラインを意識してください。
原因その2:間取りと設備の「時代とのズレ」
かつては「3点ユニット(バス・洗面・トイレが一体)」の物件も一定の需要がありました。しかし現在、特に単身者向け物件では3点ユニットは大きなマイナスポイントになっています。
私が管理していた物件でも、同じ築年数・同じ立地で、3点ユニットの部屋だけが半年以上空室になるというケースを何度も経験しました。逆に、バス・トイレ別にリフォームした途端に2週間で決まった事例も複数あります。
「昔は普通だった設備」が、今は「選ばれない理由」になっている現実を直視しましょう。
洗面台についても同様です。洗面ボウルが小さい、収納がない、鏡が汚れている——こうした細かい点が積み重なって、入居者の「ここじゃなくていいかな」という気持ちを引き起こします。
原因その3:リフォームのタイミングと「競合との差」
2026年現在、賃貸市場では物件供給過多が続く地域も多く、入居者は選択肢が豊富です。築浅物件や大手管理会社のリノベーション物件と比較されると、古いままの設備では勝負になりません。
私が独立経営して実感しているのは、「リフォームしていない物件は、値下げしても決まらない時代が来た」ということです。
安さで選ばれる物件には、安さに見合った入居者が集まります。それが長期的な経営にとって本当に良いことかどうか、冷静に考えてみてください。
一方で適切なタイミングでリフォームした物件は、周辺相場より少し高い家賃でも入居者が決まるケースが多い。これは、入居者が「金額」ではなく「価値」を見ているからです。
解決方法:水回りリフォームの優先順位と投資対効果
① まずはユニットバスの「見た目リセット」から
フルリフォームが難しい場合でも、「エコバスリフォーム」と呼ばれる手法があります。既存のユニットバスを解体せず、パネルや浴槽の表面をコーティング・張替えすることで、新品に近い見た目を実現する方法です。費用は通常のユニットバス交換(40〜80万円)に比べ、10〜30万円程度に抑えられます。
私自身が管理する物件でも、このエコバスリフォームを採用し、施工前後で内見時の反応が明らかに変わりました。お客様が「ここ、きれいですね!」と自然に言ってくれるようになったのです。
② バス・トイレ別への変更(3点ユニットからの脱却)
費用は概ね60〜120万円程度かかりますが、単身者向け物件での空室解消効果は非常に高いです。投資回収期間は物件立地にもよりますが、家賃2,000〜5,000円アップ+空室期間短縮を考えると、3〜5年で回収できるケースが多い。
③ 洗面化粧台の交換
洗面台は比較的安価(10〜30万円)でリフォームでき、見た目への影響が大きい設備のひとつです。特に三面鏡付き・引き出し収納付きの最新タイプへ変更すると、女性入居者からの評価が格段に上がります。
水回りリフォームは「コスト」ではなく「投資」です。正しく実施すれば、必ず回収できます。
具体アクション:今日からできること3つ
アクション1:自分の物件の水回りを「入居希望者目線」で見直す
まず、自分の物件の浴室・洗面台・トイレを、スマートフォンで写真を撮ってみてください。そしてその写真を、賃貸物件検索サイト(SUUMO・HOME’S)の競合物件写真と比較してみましょう。客観的に見たとき、あなたの物件の水回りはどう映りますか?
アクション2:仲介業者に「水回りへの反応」を聞く
内見後に申込に至らなかった場合、仲介会社に「お客様からどんなコメントがありましたか?」と聞いてみてください。「お風呂が古い」「洗面台が気になった」というフィードバックが来るようであれば、それが空室の直接原因です。
アクション3:リフォーム費用の概算見積もりをとる
「いくらかかるかわからない」という不安が、行動を遅らせます。まず複数のリフォーム会社から概算見積もりをもらうだけでも、判断材料が格段に増えます。相見積もりは費用圧縮にもつながります。私自身の経験では、3社から見積もりをとるだけで、最大30〜40%のコスト差が出ることもありました。
動き始めることが、空室解消への一番の近道です。考えている間も、毎月の家賃損失は続いています。
まとめ:水回りを変えると、物件の「価値」が変わる
空室が続く物件には、必ず理由があります。そしてその理由の多くは、「見た目の古さ」と「時代との設備のズレ」です。
15年間、現場で水回りを施工し続けた経験と、18年間の賃貸管理の経験から言える確信があります。適切なタイミングで水回りをリフォームした物件は、必ず生まれ変わります。
家賃を下げ続ける前に、まず設備に投資する。その判断が、長期的な賃貸経営の安定につながります。
「どこから手をつければいいかわからない」「費用感が見えなくて不安」——そんなお悩みをお持ちのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。
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あなたの大切な物件を、一緒に「選ばれる部屋」に変えましょう。
