宅建に独学一発合格に使用したテキストや勉強法、学習スケジュール!
年齢は20代半ば、仕事は住宅設備機器の施工代理店。言ってみれば現場の職人さんです。そんなわたしがゼロからのスタートで2000年(平成12年)に宅建士に合格しました!
宅建は独学でも合格が可能です!
独学で使用したテキストなども紹介します!
前置き
わたしは高卒で彼女のところに遊びに行ったまま居候。散歩中に見つけた会社でアルバイト。そこがそのまま仕事になったという何の計画性もない人生を歩んできましたので、特別な人間ではないと書いておきます。
このページを見ていると言うことは、独学でこのまま続けていいのか不安になっている。何らかの壁にぶち当たって答えを求めている人だと思っています。独学ならではの不安、その気持ちは良くわかります。
この記事に答えがあるかはわからないけど、一部でも問題解決のお役に立てれば幸いです。
勉強するにあたり基本的な部分は変わらないと思い記事にしました。
独学の理由
そもそも学校に通うなどの発想は無かったから。振り返って考えてみると授業料は払えない環境だったので出費を抑えたかったというのが正しい理由かもしれません。
学校などに通えば、お金はかかるけど講師が具体的に教えてくれるので、効率の良い画集ができます。時間をお金で買う発想です。
どちらにしても、試験本番で頑張るのは自分です。
テキスト
23年前なのでテキストはすでに紛失していますが2001年版のまる覚え宅建塾の写真を見つけたので貼っておきます。
同じような図柄でとても懐かしいですね。
新品で買ったので2,000円弱ほどしました。
当時はお金も無かったのでこの程度の出費でも痛いと思った記憶があります。
このテキストを選んだ理由は薄くて本自体が小さめだったから。
表紙のイラストも敷居が低いと感じました。
私の場合は7月1日からのスタートでしたので分厚いテキストをやり切る自信もないし、当時は文字ばかりのテキストが多くてとっつきにくい感じがしました。
それから、仕事中に持ち歩いて暇さえあれば目を通すことも予定していたのでこのサイズ以外は無理だったということです。
職場で毎年受験して落ち続けている仲間が使っているテキストは分厚くてデカい。
あらゆることを網羅しているからなのだろうと言えるけど、逆に言えば合格するために必要な情報を絞れていないと感じます。それぞれ個々に合ったテキストで良いとは思いますが私がお勧めするのはまる覚え宅建塾。これ一冊で問題ありません。
テキストは毎年のように法改正があるので、古いテキストだと最新の試験問題に対応できていないので中古を検討の方はご注意ください。
テキスト代をケチって試験に落ちては何の意味もありません。
受験料が無駄になりますので原則は新しいテキストを買うが正解。
勉強方法(初期の頃)
宅建士の試験は権利関係、宅建業法(メイン科目)、法令上の制限、税・その他の大きく4つに分かれています。
毎日21時~23時までを勉強時間として確保。
妻や子供との時間も確保しないといけませんのでこの時間だけは毎日欠かさずやることを心に決めて取り組み。日曜日は時間を確保できるからと勉強時間に充てがちですが実際にやってみると頑張り過ぎて疲れちゃう。そして結局続かない。そんな理由から毎日2時間だけ確保。そして継続を最優先にしました。
仕事をしながら勉強時間を確保するのはとても難しいです。
それなりの覚悟が無ければ続きませんし、休日にまとめて7時間も勉強するなんてことは現実的ではありません。
毎日、勉強する時間を確保することがとても重要です!
この中で理解するために一番時間を割かれたのが権利関係。民法は試験問題を読み解く力も必要なのでとにかく覚えるまでに時間がかかります。
私の場合、テキストの最初に出てきたのですが、数日経っても10ページも進まない状態になってしまいました。
そこで、覚えながら進むのではなく、まずは1日10ページを目安に読み進めること。そして時間が許される範囲で頭に入れていく。
こんな方法を取り入れて、まずはすべてのページを読み終えることを最優先としました。
テキストは総384ページだったと思いますが、毎日10ページ進めれば38日間で終わる見込み。7月1日から始めたので8月お盆の頃には終わると想定して進めました。でも、実際に読み終えたのは8月末でした。やはり計画通りにはいかないものですね。
模擬試験(9月頃)
9月に2回の模擬試験を受験しました。
早稲田(今は無い?)とどこかの模試。二つ受けた理由は問題の傾向を少しでも分散したかったから。
最初に受けた模試はなんと19点!
ちょっとこれはやばいと本気で思いました(^_^;)
模試の問題をとにかく反復して解きまくり、内容を理解して100点を撮れることを目指しました!これは問題文に慣れることが目的。問題文にはひっかけが多いというか、ひっかけだらけなのでここをいかに読解するのが大事なのです。
模擬試験で自分の実力を把握することが目的。結果は気にせず模擬問題を100点とれるまで目一杯やりましょう
9月中までに模試の問題は100点を採れるようになっておきましょう。
試験当月(10月)
ここまできたら「宅建業法」と「法令上の制限」を丸暗記を集中的に実施!
全体的な振り返りも行いつつ上記2つの分野を集中して暗記することで正解数の増大をとにかく目指しました。残念ながらこの時点から民法などの法解釈を含む問題を覚えるのは難しいです。これまでやってきたことを信じて似たような問題が出ることを祈りましょう。
宅建業法や法令上の制限では丸暗記した問題が必ず出ますので確実に点数の上乗せを狙うのです。
暇さえあればテキストを確認する。スキマ時間はすべて勉強。とにかく覚える。それに尽きます。
ここまで頑張ってきた皆さんなら絶対に合格したいと思ってるはずです!毎日コツコツ2時間勉強してきたと思いますがここからは一気にもっと時間を増やしてやりきりましょう!
休日も利用して6時~22時までみっちり集中する。やってきた皆さんならきっとできるはず!
ここまでのポイント
★宅建業法は完璧を目指す!捨て科目を作らない
★権利関係は深追いはせずに学習!(完璧にはできない)
★模試問題は何度も繰り返し解いて自分の弱点を克服する
試験本番
試験開始前は法改正部分を入念に見直し!
必ず出題されますのでここで1点上乗せできれば大きいです。
過去問では触れることのない法改正部分からの出題は多いので注意が必要です!
試験本番は想像以上に時間が足りません!
解けるか解けないか分からない問題に時間を割くのはやめましょう。
問題文にチェックだけ入れておいて次の問題に移るべきです!
そして正解率の高い問題にできるだけ注力して正答率をあげましょう。
結果32点でギリギリ合格!
平成12年の合格ラインは30点!
平成10年~平成12年まで3年連続で合格ライン30点でした。
まとめ
約3カ月間の毎日コツコツ勉強した結果です。知識ゼロでも独学で合格できました!
建築系の職人でも覚悟をもって取り組めば合格できます。
誰でも合格できるとは言えませんが、少なくとも勉強さえすれば誰でも合格できる資格だと思います。やれるかやれないかだけの問題。
但し、勉強時間だけを確保すればよいというわけではありません。
勉強の質を考えましょう。
「何時間やればいい」とか「問題集を何回やる」とか
そういう視点で勉強していてはいくら勉強してもダメな気がします!時間で満足してしまうからです。本質はどれだけ頭にインプットできたか、そしてアウトプットできるかなのです。
人によって違うので正解はないですが惑わされず貴重な時間を使って欲しいです。
ここ数年の合格ラインは34点~38点とかなり上がっています。
あくまで相対評価なので自分が頑張ればよいだけですが年々難しくなっているのは間違いないです。
受験後の心境は「もう二度と受験したくない」「もう勉強なんてできない」でした。
もし落ちていたら来年のチャレンジは無かったと思います。
そう思えば一回目の試験でやり切ってしまい合格まで持って行くことが大事!
「来年はあり得ない」今をやり切りましょう!