昨日、楽天グループの決算発表がありました。
どこのメディアも大幅赤字を大々的に報じていて悪意を感じますが実際のところはどうでしょうか。
とりあえず決算短信。
数字が並んでいるのでこれが基本的には正しいとは思いますが楽天を評価するにはいろいろと難しい。
しかし営業利益が1947億円の赤字はなかなかのインパクトですね。
決算説明会資料で中身を見てみます。
こちらの資料から抜粋してみます。
資料全体はこんな感じ。
とにかくいろいろと伸びてますよということ。
セグメント別の売上収益と営業利益。
一番下の連結で大きく赤字を出しています。
でも、各セグメントは順調に成長。
個別に中身を見てみます。
記載の通り順調に伸びています。
日本郵便との提携や物流施設の新設も進んでいるので更なる売上増大、利益率アップが期待できます。
EC事業のメリットは売上増大ペースが普通ではないこと。
土台をしっかり作っておけば飛躍的に伸びていきます。
そのためには先行投資が必要なのですが楽天グループはその点をしっかりと踏まえて計画的に実行しているようには見えます。
こちらもネットお得意の広告収益の推移。
効率的に広告が表示されるので時代は変わりましたね。
フィンテック事業。EC事業と比較すれば規模は小さいですがしっかりと成長しています。
単純に周りで楽天銀行の口座開設や楽天証券の口座開設をする人が増えています。楽天カードも使っている人を普通に見るようになりました。
これはなんとも凄いです。今後の成長も普通に期待しちゃいます。
問題は楽天モバイル。
大赤字の事業なので決算資料も仮想化ネットワークの優位性から入っています。
右下にあるコスト優位性もPRしたいポイント。
仮想化したソフト面を強化しているのでコストをかけずにパフォーマンスを向上できるようです。
そして4Gネットワークの人口カバー率。
4年前倒しで96%達成は凄いです。ローミング費用の増大で4年も財務が持たないことが急ぐ要因とも思いますがどうでしょう。
半導体の確保と基地局の設置は相当に厳しい環境でやっていると思います。
三木谷社長も現場の苦労を労う言葉がありました。
記載されている通り。
課金ユーザーが増えているのに解約はそれほど増えていないそうです。
ローミング費用が今後は減ってきます。KDDIの利益が増大しているのは楽天のお陰だったりする。
これも順調に行けばですのであまり期待し過ぎてはいけない気もしますがいつまでも費用が膨らむ訳ではないので少しでも前倒しで改善して欲しいところ。
じわじわと契約者が増えている状況。
キャリアが3社から4社になった訳ですから普通にやっていれば25%のシェアに近づくと言われています。
他の3社とは違うアプローチで頑張って欲しい。
楽天カードの発行枚数と比較するのはどうかとも思うけど。
とにかく増加ペースは速いことをPRしたい訳です。
狙い通りだと思うのですが楽天モバイルを利用している人が始めて楽天サービスを利用する割合が高いようです。
今後も楽天モバイルからエコシステムへの貢献増大を図っていくものと思います。
楽天シンフォニーのグローバル展開。
ソフトバンクの孫さんではないですが、三木谷社長も技術力の高さをPRしていました。
仮想化技術を活かしたMNOプラットフォームをグローバルに展開する計画。
どこまで技術力が通用するのか日本企業として頑張って欲しいです。
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