今回は少年野球。
野球をやっている子供を持つ親向けにちょっと触れてみます。
チームの勝利や全員の活躍を当然望んでいますが他の子より上手くなって活躍して欲しい。
それが我が子を持つ親の本音です。
では、どうやって活躍させるのか。
ポイントはこれ!
- 褒める
- 反復練習
そんなことは分かっている!
っとお怒りなのは理解できますが子供に対しても感情的になってしまい
やる気を削いでしまっていることに気づかない親も多いのです。
私の野球プロフィール。
小学4年から野球を始め中学では県大会優勝。高校は甲子園常連校に入学も故障で挫折。
草野球を30年。ポジションはすべてOK。今は2つのチームで監督と選手を掛け持ちしています。
リーグ打点王、首位打者、投手三冠など全盛期はタイトルを多数獲得。
こんなこと書きたくないですが「あなたは誰??。野球知ってるの??」を少しは回避したいので。
指導の基本は褒めること。褒めた後でないと子供は何も耳に入りません。
当然、個々それぞれの性格にも左右されますのですべてではありませんが経験則として断言します。
この頃の子供の感情なんて楽しいか楽しくないかです。
少しでも楽しいと思ってもらえたら大成功。
褒められることと、実際に活躍していないギャップが高まれば自分で気づいて向上心が育ちます。
少しは期待に応えたいと子供ながらに考えてくれます。
そしてここからです。
反復練習をやらせるために報酬を設定します。
毎日50回の素振りを課して終わったらカレンダーにはんこを押します。
これはちゃんと見ていてあげて下さい。素振りしてきな!だけで見てあげないのは絶対だめ。
一緒に取り組む姿勢を親も見せないといけないのです。
カレンダーへのはんこは視覚にも刺激を与えることで継続効果が上がります。
そして1ヵ月続いたら何かしらの報酬をプレゼント。
報酬をあげる周期は子供の性格などによって変更し1週間~2週間くらいでも良いかもしれません。
子供の性質を見極めたうえで設定してみて下さい。
物で釣っているようで好まない方もいるかと思いますが、何をやらせるにも原理原則は変わらないもの。報酬が目の前にあれば頑張ろうとするものです。
さて、私の息子がやってきたことを紹介します。
小学3年の夏から少年野球に参加。
同学年は10名。9月には3年生だけの大会があります。
当然、出たい訳ですが10名の中で入部順位は最後。
そしてキャッチボールもまともにできないまさに初心者だったのです。
当然、レギュラーとしては出場できず1度だけバッターボックスに立てただけ。
子供ながらに悔しい思いをしていたと思います。
ここからどうやったら上手くなれるのかを模索し始めますが
何をやってもなかなか上手くなりません。
そして4年生の秋には肘を故障。
結果的には腕だけに頼った投げ方が原因でした。
もう何をやってもダメ。センスが無いからと諦めかけていました。
でも、子供はチームで一番足が速いし活躍できるチャンスはある。
もう一度、一から何をすべきか考えてみることに。
投げ方については全身で投げるようゆっくりと体重移動を覚えさせます。
具体的には足を踏み上げて左足を着地、右足を蹴った反動で力が下半身から上半身まで伝わったところで左腕を前から引いて右腕を担ぎ上げる感じでボールを押し出す。
この段階では手首のスナップは使いません。腕だけに頼ってしまうからです。
これをスローモーションのようにゆっくりと何度も行います。
故障していたこともあるので急がずにやっていました。
ゆっくりのシャドーピッチングみたいなものです。
春からは実際にボールも使ってキャッチボールを再開。
いい感じで全身を使った投球フォームに変わっていて、びっくりするほど遠くまで投げられるようになっていました。まだスナップを利かした投げ方にはなっていませんがそれを必要としないほどボールに伸びがありました。
投げることに関しては同学年では誰にも負けない遠投力に。
何かを続けるといつか成果が出ることを自ら知ったようでした。
ここで次のプランを考えてみました。
足が速いので右打者から左打者に変更するプランです。
6年生になった春からは左打者でデビューする計画を立てました。
今は5年生の4月。1年後の成功を親子で目指します。
ここから毎日の素振りを左で50回。終わったらカレンダーに毎日ハンコ。
自宅室内でやっていたので全天候型。子供なのでそこまで広いスペースは不要です。
1ヵ月続けば千円ほどの買いたいものを買ってあげてましたので、来月はこれを買おうみたいな目標にもなっており良いサイクルが出来上がっていました。
そして10月。右打ちであまり成果が出ない状況が続いていたので少し早いですが左打ちでデビューしちゃいました。
そしたらなんと!ボールに当たりません( ̄▽ ̄;)
振りはいっちょ前になっていましたが、目で捉えたポイントに正しくバットを当てる瞬間的な動体視力が育っていなかったのです。これには参りました。
実践に近い形で経験を積まなければ難しいことが分かりましたので、1年計画の中にティーバッティングを取り入れました。自宅の中にネットを張ってコツコツと打ちまくります。本物ではないプラスチックのボールなので心配ありません。おもちゃの自動ティーバッティングマシンも取り入れて春まで毎日やり切りました。
そして6年生の春。
1本のヒットが出るまでが少々長かったですが1本出てしまえばヒットを量産です。
とにかくバットに当たりさえすればヒット!と言ってもいいくらい打ちまくります。
打球の速さは他の子と比較にならないほどで普通ではありません。
これまで努力してきた成果はスラッガーと呼べるほどの打力に繋がっていました。
小学校の段階ではセンスだけで上手い子はたくさんいますが、この段階で努力して成果を出している子はかなり少ないです。そういう意味では誰でもこれくらいのことをやってくれば、小学校というくくりではスラッガーになれます。
その後は有名シニアで下積みをして高校では早くからレギュラーで主軸。夏の県大会でシード校。甲子園までは難しいまでも野球人生を楽しく満喫できたのは言うまでもありません。
努力→結果→努力→結果。このサイクルが実れば努力を惜しまない子供に育ちます。
今の状況に苦しんでいる親御さんがいらっしゃれば長期的な目線で目標を設定し一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
簡単なことではありませんが子の活躍を願うのであればやってみる価値は絶対にあります。
是非、参考にしてみて下さい。
ではまた^^