今回は鉄筋職人を紹介
まずは鉄筋コンクリートについて。
基本的にコンクリートを使った建物や塀には必ず鉄筋が入っています。当然ですがそれには意味があります。
コンクリートは圧縮力に対して強いですが引張力には弱く簡単に折れてしまいます。
鉄筋は逆に引張力に対しては強いですが圧縮力には弱い訳です。
お互いの弱点を補いあったものが鉄筋コンクリートということになります。
鉄筋は基本的に鉄でできているため空気に触れたり水に濡れると錆びてしまいますがコンクリートで被覆することによって錆びも防止できるわけです。ちなみにコンクリートはアルカリ性なので防錆効果もあるのです。
さて、そんな鉄筋コンクリートの中身である配筋作業をするのが鉄筋職人さん。
正直言ってめちゃくちゃキツイ仕事という印象を持っています。それは何故か。まず鉄筋が重いのです。直径1センチ程度の鉄筋でもかなりの重さですし、重要な場所にはD51とか直径5センチを超えるものもあって普通じゃありません。
わたしはユニットバス職人だったわけで直接の接点はありませんが、稀に屋上に搬入することがありまして鉄筋の束を移動した時があります。ちょっと移動でも疲れたことを記憶しています。
そんな訳で鉄筋の移動は主にクレーンを使います。束になっているので相当な重さ。できるだけ今後の作業がしやすい場所に置いておきます。1本1本の移動は肩に乗せて運ぶのですが、職人の方は当て布が貼ってあり真っ黒になっています。
バランス感覚が研ぎ澄まされていないと簡単に転ぶし他人に怪我をさせてしまうことに繋がるので大変です。
また、真夏の屋上で作業する際は熱々のコンクリートのうえで一日中作業をすることになります。熱中症と隣り合わせの危険な作業になります。これもわたしの印象をキツイ職種と感じる一つです。
実際にはどのように配筋するのかというと、イメージとしてはコンクリートの中に偏ることなく一定間隔で配置すること。そのためにハッカーという工具を使って針金で結束する作業ですクルクルっと一瞬で結束していく様はなかなか見応えありますよ、ずっと見ていられるくらい。
コンクリート打設前の見た目は空中に浮いているように見えるので個人的には面白いなぁって思っていましたが、そこには様々な技術が詰まっており、わたしが簡単に言うのは失礼な気さえします。
とにかく建物の躯体を造る重要な職種ですので建設現場の初期から躯体完成までの主役で間違いありません。途中からは内装業者がメインとなるため建築工期後半にはまったく見なくなるのでちょっと寂しい気もしました。
働いている方の年齢層はとび職さんよりは若干幅広いい感じがします。年収は建設業界の中では高め。若いうちは現場でバリバリ頑張って、ある程度の年齢になったらまとめ役に。設計通りに配筋する難しさもありますから奥が深いと思います。
今回もメリハリのない内容で申し訳ありませんが最後まで読んで頂きありがとうございます。
もっと具体的な内容にも触れられるよう今後も頑張ってまいります。
ではでは^^